十年位前に消しゴムはんこを始めたきっかけとしては、やはりナンシー関の存在が大きかったのです。
ナンシー関のコラムを読むために毎週木曜日には週刊文春を買いに走っていた20代前半の私。おっさんくさいと何度も言われたなあ…。 それともう一つ、江戸時代の板本の版木を初めて見たときの衝撃が忘れられなかったということがあるんです。緻密な絵も文字も、すべて職人の手で彫られていた版木を見て、「私もこんなことができたらいいなあ…」と思ったのでした。 そのときの気持ちを思い出しながら彫ったのがこの一枚です。下絵はたまたま見ていた江戸時代の『氷面鏡』という本の中にあった一枚をそのまま使っています(ぱくりです)。一目見て、「あっ、これ彫ってみたい!!」と思って…。彫っていてすっごく楽しかったのを今でも覚えています。 しかしなぜか「元気です。」の一言が。このころ、なんか一言入れたいブームだったんだと思います。 サイズははんけしくんを一枚まるまる使ったハガキサイズ。平成10年5月の製作です。 このブログを始めるにあたって、しばらく使っていなかった消しゴムはんこセットを引っ張り出してみると、はんけしくんもトレーシングペーパーもほとんど底をつきかけていました。子供が生まれてからなかなか彫刻刀を出す気になれなかったのですが、これを機に足りないものを補充して、またちょこちょこ彫れたらいいなと思っています。 しばらくは過去に彫ったものをご紹介する形になると思いますが…。だって、こんな箱いっぱいに消しゴムが(大きさがわかりやすいようにティッシュを置いてみました)。蓋しまんないし。とんでもなく重いです。今まで彫ったものは大半が人手に渡っているのにこのありさま。 とはいえ、当面はながさきのおもひでメインのブログ生活を送ろうと思っていますので、そちらもよろしくお願いいたします。
by rumasuke2
| 2005-09-05 01:18
| 消しゴムはんこ
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